練習前、試合前のエナジードリンクって実際どうなの?

こんにちは!

あなたのかかりつけ栄養士 佐藤彩香です。

スポーツ現場にいくとよく目にする「モンスター」や「レッドブル」などの「エナジードリンク」。

選手に飲んでる理由を聞くと、

「エネルギーが沸いてきそうだから」

「元気が出そうだから」

といった答えが多数。

本当に元気がでるのか!?

 

今回はここを現場を見てきた中で、栄養士の目線でお伝えできたらと思います。

 

目次

エネジードリンクのメリット

メリットといえば、

・カフェインが入っていること

・糖質が入っていること(液体なので吸収は早い)

が大きなポイントかと思います。

 

  • カフェインについて

カフェインには、興奮作用を持つ精神刺激の作用があります。

また運動前に摂取すると運動効率があがるというデータも確かにあります。

ただエネジードリンクのカフェイン量がその規定を満たしているかとなると話は別です。

商品によっても異なりますが、1本あたり、コーヒー1杯(150ml)とした場合、1~2杯分にしかならないものも多くあります。普段からコーヒーを飲んでいる方は、慣れが発生しますので、なかなか体感が得られないことが多いです。

普段全く飲まないような方が少し体感できるかな程度かと思います。

 

  • 糖質について

液体のためすぐに体に入ってきます。

消化吸収も早く、すぐエネルギーになるところが良い点です。

 

あとは栄養素ではありませんが、「気持ち」「メンタル」にも関わっているなと思います。

これを飲んだから大丈夫といったのが気持ちの安定などに繋がるのも現場にいて感じます。

 

エナジードリンクのデメリット

 

  • カフェイン慣れ

カフェインは摂取するほど慣れてしまいます。効果を得るためにはカフェインの量を増やさないといけなくなるため、飲み続けるのはおすすめできません。カフェインがないと・・という身体になるのは心配です。

 

  • 利尿作用

カフェインには利尿作用があります。トイレの数が増えたり、必要な水分が身体から出やすくなったりしてしまいます。

またこれから来る暑い日には多くの汗をかきますので、そういった時に水分が外に出すぎてしまうのはすごく心配です。

 

  • 低血糖のリスク

エネルギー源になる糖質は、血糖値を上昇さます。しかし、急激に体内に糖分が取り込まれるとそれを下げようとするホルモンである「インスリン」によって、逆に低血糖と言われる症状が現れることがあります。

その現象がすごく怖いのです。

この低血糖状態になると、疲れやすくなり、集中力も散漫になってしまい、パフォーマンスを下げることに繋がります。

この現場は結構遭遇したことがあります。特に長くプレーする競技は要注意です。

また試合が終わったあとの疲労感も強く感じている選手も多く、こういった低血糖も原因になります。

 

  • コスト面

200円ほどするエナジードリンク。

練習前、試合前と毎度のこと飲んでいるのはあまりコストパフォーマンスがよくない。

普通に食事で糖質を摂って、ゆっくり長くもつようなエネルギー補給をするほうが長い目でみたらよいし、ビタミンミネラルが配合されているものもあるが、それも微量。だったらしっかりサプリメントで補給したほうが身体にはしっかり入って、体感も得やすいだろう。

 

その他

よく成分で、

BCAAや高麗人参やアルギニンなどアスリートにとってよいと言われているものも配合されています。

ただその量も微量のものが多く、体感できるかはまた別の話。

こういった機能性のものが入っているから買おう!!そういった安易な買い物はお勧めしません。

 

まとめ

エナジードリンクはメリット、デメリットがある。

しっかりそれを抑えたうえで、飲むのなら飲もう。

ただ栄養士としてはデメリットが多いためあまりお勧めは出来ない。

しっかり食事をして、水分補給をして、食事で補えないものはプロテインやサプリメントで補給する。

シンプルだが、そのシンプルなことが出来ている選手が1番強いと現場にいて思う。

ベースを整えていかないとエネジードリンクを飲んだって良いパフォーマンスにはならない。仮に体感があったとしても、それが長く続くものだとはどうしても思えない。

 

ぜひこの記事が、選手たちの役に立つと嬉しいです。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次