おはようございます。
あなたのかかりつけ栄養士の佐藤彩香です。
現場にいて感じること。
量や頻度などのトータルでしっかり食事を考えられている選手が強いということ。
これは一体どういうことなのか。
1日3食にこだわらない
これは絶対的に言えること。
そもそも3食では1日に必要な栄養が足りない選手がほとんどです。
ただよくありがちなのが3食でどうにかしようとするパターン。
「山盛りのごはん」
「大量の肉」
など。パワーをつけたいと食べるのはいいですが、さてそれはすべて吸収できているのか!?
すべては1日のトータルバランスです。
例えば、タンパク質は1回に摂るよりもこまめに摂ったほうがいいというエビデンスもあるくらいですし、大量に食べ物を入れて消化器系のダメージを大きくしてしまい、内臓疲労を起こしやすくなるほうが長期的にみて残念だなと感じます。
3食でどうにかしようということではなく、4,5食で食べていく。
そんな考えをもっていけるといいなと感じます。
あえて食事量を軽くすることもある
アスリートはたくさんの栄養が必要になります。
だからたくさん食べなきゃとなるのは自然なことです。
確かに良く食べる選手は強いなと現場にいて感じます。
「え、そんなに食べるの?」と何度びっくりさせられてきたか。
ただトレーニングをすると、フィジカル的な部分だけでなく、インナーもダメージをうけます。
常に消化器系が元気なわけではないです。
そんな時に自分の身体の声を聞けることです。
そしてそれに合わせて、食事量を軽くしてみたり、消化にいいもの(雑炊やくたくたうどん)、流動のスムージーのようなものを選んできます。
これはありだと私は考えます。
内臓系を休ませてあげることによって、疲労の抜け方が違う選手は多くいますし、身体が大きくなりやすくなった選手もいます。
自分の身体の声を聞いて、休むときは休むこと。これは練習だけでなく、食事も一緒ですね。
ジュニア時代の選手や関係者の方へ
やはり食べる量や頻度などの悩みをよく頂き、課題が多いのはこの時期の選手たちです。
「タッパーに米2合を詰めなきゃいけない。」
「食べ終わらないと監督に怒られる。」
確かに根性は鍛えられるかもですが・・・。コンディションを考えると全くお勧めできません。
米を食べるのはそもそも何のためでしょうか。エネルギー源にして運動をさせるためではないでしょうか。
そのためなら糖質だけでなく、きちんとした栄誉素の補給(タンパク質や脂質やビタミンやミネラル)などが必要です。
また苦痛を感じながら食べることは、ストレスを感じ、消化も遅くなります。
【~だけをたくさん。】
【~のノルマはこのくらい。】
こういった取り組みではなく、【吸収し、生かす】というところまで考えていけると、ジュニアの選手の可能性はさらに広がりを見せるのではないでしょうか。またこの時期に食事に嫌なイメージをもってしまっては、今後がとても苦労してしまいます。それだけ大事な時期であるということです。
以上、よく現場で感じることを書かせて頂きました。
なにか日々の食事に生かしていただけると嬉しいです!