フルグラってどうですか?~アスリートあるある~

こんにちは。

あなたのかかりつけ栄養士の佐藤彩香です。

よくアスリートから聞かれるこの質問。

「フルグラってどうなんですか?」

この質問に私なりに答えてみたいと思います。

 

まず私がフルグラを生活に取り入れますか?

そう聞かれたら、「NO」です。

そういうと選手には「え、、。」とびっくりされます。

ただそれには理由があります。その理由をまずお伝えします。

目次

「フルグラ」がいいと言われている理由

フルグラは、フルーツグラノーラの略で、ライ麦やオーツ麦、玄米等の穀物を、シロップやハチミツでコーティングし、焼き上げた食べ物であるグラノーラに、ドライフルーツやナッツ類を加えた食べ物です。これを見ると、なんか身体に良さそうですよね。

確かに、ライ麦やオーツ麦には、食物繊維やカルシウム、鉄分などのミネラルが多く含まれており不足しがちな栄養素が補えます。またドライフルーツやナッツが含まれていますね。ポリフェノールが含まれており、抗酸化作用も期待できます。

そんなポイントでフルグラ=身体に良さそう!

となりやすいですね。

そして何より手軽で美味しく食べやすい。そこが忙しいアスリートにうけがいい理由だと思います。

 

私がフルグラを取り入れない理由

砂糖が多い

私が食べない理由の代表は、これ。砂糖が多いから。

原材料を確認していくと、原材料の最初の方に砂糖が書いてあります。原材料は多い順に書かれますので、砂糖の量が多いことをしましますね。メーカーにもよりますが、オーツ麦、ライ麦に続いて3番目に砂糖が表示されているのが多いように思います。

なぜ砂糖がよくないのか。これは血糖値スパイクが起こるから。

砂糖は、身体に入ると、血糖値を急上昇させます。その後血糖値を下げようとするインスリンも大量に出ることによって、血糖値は急降下します。この血糖値スパイクを砂糖は起こしやすいのです。

血糖値スパイクが起こるとどんなことが起きるのか。

・集中力・判断力低下

・気持ちが不安定になりやすい

・イライラする

・疲れやすくなる

・脂肪を溜め込みやすくなる

満足感がなく、すぐに食べたくなる

・活性酸素をため、血管を傷つける

などなど。アスリートにとって恐ろしいことばかりです。

これは甘いジュースも一緒でこの記事でも書いています。ご覧ください。

朝にフルグラを食べる方が多いですが、朝の空腹時に摂ると血糖値スパイクがより起こりやすいです。そうすると上記の嫌な症状が起こります。そして怖いのが満足感がなく、すぐに食べたくなるの症状のように中毒性に陥るのです。そうするとまた砂糖が多い甘いものやジュースなどを食べたくなって・・・みたいな。砂糖中毒は怖いです。このスイッチを朝から押すのはやめましょう。

また日中から疲れやすいのも、集中力が切れるのも、脂肪を蓄えるものアスリートとっては最悪ですね。

摂れる栄養素が限られている

フルグラ=栄養素が網羅されていると勘違いする方が多いのです。

確かにそう見えるようにパッケージされていますが、厚生労働省から発表されている日本人の食事摂取基準2015に載っている栄養素をしっかり摂り切れるものではないのです。その認識を持って食べるのなら良いですが、栄養素(特にビタミン、ミネラル)が多いと認識して食べている方には知っていてほしいなと思います。

ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、マグネシウム、亜鉛、などの栄養素はほとんど入っておらず、この栄養素はアスリートにとってとても必要なものなのです。

アスリートに伝えたいことのまとめ

私が伝えたかったのは、フルグラを摂るな!というわけではなく、

フルグラは身体にいいから毎朝摂っています!という認識は考え直してほしいということ。

ただ、上記のような身体の悩みがあったり、身体をよりいい状態にしていきたい!と思うのであれば、私はフルグラをやめて、違うものに変えてもらうことが多いです。そしてやめると体感がいい選手が多いのも事実です。

「体が軽い!」

「疲れが抜けやすい!」

「やる気や集中力が増す!」

「フルグラやめただけで身体が絞れた!」などなど。

特別なものにチェンジしてもったわけではないです。人によって出来ることが違いますが、普通にご飯を炊いて、納豆や卵を食べたり、インスタントのみそ汁にわかめなどを入れて飲んだりと変化させただけです。一汁三菜などと求めていません。

またそれでもフルグラ摂りたい方は、砂糖が控えめになっているものなどを選んでいけるとよいかと思います。

人によってライフスタイルも違いますので、そこを踏まえて、一度フルグラを食べている方や食べることを検討していた方は考えてみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次